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寺下 浩

日本ラインと吉田初三郎

先日、自宅からほど近い岐阜県坂祝町(さかほぎちょう)にある猿啄城址(さるばみじょうし)に

行ってきました。

この場所は木曽川扇状地の扇頂にあたる為、飛騨国、東農から美濃国、尾張国へと向かう際の

重要な場所だったのこと。

標高は275m、麓の駐車場から山頂まで30分もかかりません。しかし眺望は良かったです!

木曽川の上流側を見たところです。眼下に日本ライン(木曽川)の美しい流れ、

遠方には恵那山、御岳山、中央アルプスがくっきりと見えます。

天気が良かったので白山も見ることができました。

下流側です。名古屋駅ビル群、伊勢湾も見ることができました!さすが木曽川の扇頂!

ところで大正から昭和にかけて活躍した「大正広重」と言われた鳥観図絵師 吉田初三郎はご存知でしょうか。

最初に書いた「京都電車ご案内」鳥観図が京阪電車に乗られた皇太子時代の昭和天皇に気に入られ、その後、

大正から昭和にかけた国内観光ブームによって大人気になった絵師です。

極端なデフォルメの絵で一度目にしたら忘れられません。

その吉田初三郎はこの日本ラインをお気に入りで何枚も絵を書いています。

上の絵がちょうど木曽川の上流側を見たところです。

当時は対岸の可児市にはスケートリンク、遊園地もあったんですね!

また、吉田初三郎は名鉄(名古屋鉄道)と深い関係があったそうです。

関東大震災で職場を失った初三郎に名鉄が自社所有の日本ライン沿いにある建物を画室として提供したとのことで、

当時、観光ブームだった為、初三郎に様々な名鉄所有の観光地を描いてもらい、大体的に宣伝してもらおうとの戦略

があったのかもしれません。

日本ラインの絵には犬山城、当時名鉄がつくった遊園地(名鉄 犬山遊園駅の由来)も大きく描かれています。

上図には犬山城麓に広がる広大な遊園地が!名鉄路線もしっかり出ていますね。

拡大すると名鉄の車両が赤色なのがわかります。

初三郎は犬山の桃太郎神社創立に大変尽力されたそうで、神社には遺影も飾ってあるとのことです。

様々な逸話がある人ですね~。

猿啄城址、少し急な山道ですが小さな子供連れの家族も来ていました。ちょっとしたハイキングによさそうです。

次回は子供、ワンコと一緒に来てみようかな。

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